忙しい建築

west2692010-10-05

新潟税関の建物の傍らにこんな蔵があった。石庫と言って税関に持ち込まれた品物の保管をするための建物だとのこと。やけに石が新しいので新築なのかと思った。家に戻って調べると、昭和57年に復元されたもの。本物は明治2年の建築で昭和38年に解体されたのだそうな。一度壊して、19年経ってまた復元した。何があったのかは知らないけれど、建てたり壊したり復元したり、この国は建築も忙しいのだ。

こちらの石は、新潟税関のロビーの床に使われていた。創建当時からの素材だろう。青みが掛かった凝灰岩の一種と思われる。同行のM氏と「これは、昨日見た新潟県議会旧議事堂と同じ石に違いない」などと言いながら、屈み込んでカメラを向ける。顔を上げると、受付の女性がこちらを見て笑っていた。