横須賀美術館 38度線のロープ
建築関係者に写真撮影可と言ったらどうなるか。
通常美術館などでは撮影が禁止されているが、さすが著名な建築家が手掛けた美術館は違う。「理解あるなあ」とカメラを取り出す。
「撮影不可の場所があります」のアナウンスの時は既にその場所を離れ、同行の皆さんも早速写真を撮り始めている。
さて、この写真の下に写っているのはホールと展示空間との境界を示すロープ。
写っているホールは撮影許可エリア、シャッターを押した展示空間は撮影禁止エリア。
展示作品の撮影がまずいのは言われなくても判るが、ここには作品は何も写ってはいない。こういう写真は撮ってはいけないとのことでした。
しかし、こういう所もある。撮影許可エリアから撮影した撮影禁止エリアです。建物を撮ったつもりでも展示物が写っている。でも、これはロープがないのでお咎め無し。
撮影許可エリアからは何を撮っても構わないけど、撮影禁止エリアの内側からは、たとえ撮影許可エリアであっても写真を撮ってはイカンということらしい。
建築を撮るのに夢中でどんな絵が展示してあったのか覚えていない。ましてロープには気づかなかった。そんな重要なロープだったんだ。
横須賀にも38度線があった。