人間三脚

west2692009-03-03

今日の一枚は鉄骨の手摺。硬い鉄をこんな風にぐにゃりと曲げると柔らかそうに見えるから不思議だ。どうやって加工したのだろう。

横須賀に行く前夜、家に帰ってから、電車の切符を買いに出かけた。朝、駅に着いてから慌てて買うのは嫌なのだ。切符を持って家に戻り、カメラを忘れたことに気が付いた。「うーん、事務所に取りに行かなきゃ」と、翌朝30分早めに家を出た。事務所に立ち寄り、カメラを持って電車に乗った。暫くしてから今度は三脚を忘れたことに気が付いた。
「今日の見学場所は暗い所が多いから、油断したなあ」と、そんな話をしていると同行のN氏が裏技を伝授してくれた。
手ぶれによるピンボケは基本的にシャッターを押す時に起きる。従って、暗い所で撮影する時は自動タイマー撮影がよい。その際息を止め、シャッターが下りる直前には目をつぶり、自分が三脚になりきるのだそうな。この方法でシャッタースピード15分の1秒なら問題ない。頑張れば2秒までならいけるという。
そういえばアンセル・アダムスの撮った写真に手持ち撮影、シャッタースピード15分の1秒というのがあったな。風の強い日に崖の上に立つ人物を下から見上げたカットだ。適度にボケていて風の強い感じが良く出ていたっけ。
そんな訳で今日は人間三脚に挑戦した写真を2枚。
下の写真は鉄骨のトラス。天井が高いのでフラッシュの光は届かない。シャッタースピード0.5秒。F2.9なのだ。早速新しい技を試したが、やはり完璧とはいかない。

この建物は以前造船所だった。スレンダーな部材で出来たトラスが美しい。線材の接合部の鉄板とはボルト締めではなくリベットを使っている。造船と同じだ。下はガランドウなので、このように天井ばかり撮っている。