天花粉

west2692009-03-04

今日の一枚は鰹節。じゃ無かった。潜水艦。浮いているのか、半分沈んでいるのか判然としない。無表情な奴である。どんな音がするか、カケヤで叩いてみたい気もする。
漫画家の坂田靖子の話に「天花粉」というのがある。若者が釣りをしていると、風船みたいな化け物が声を掛ける。なんと、いきなり山の天辺につれて行けという。そこで雲を呼んで竜になるのだそうな。気の良い若者が断りきれず願いをかなえてやると、「竜になったらすることが無い」とか言ってつきまとう。他力本願でずうずうしいが、どこか愛嬌があって憎めない奴だった。竜のお礼が「天花粉」。ベビーパウダーみたいなものだった。
この鰹節も山の上に持ってゆけば竜にでも化けるんだろうか。

下の写真で大工さんが持っているデカイ木槌見たいなものが噂のカケヤです。

千葉から運び武蔵小金井で再生するお蔵(楽庵) の建て方風景。柱のホゾが長くて硬い。しかも本数が多いが、同時に差しこまなければならない。だから、こうやって位置を合わせて、梁の天辺から同時にカケヤで叩きこむ。