長いお別れ

west2692009-03-27

今日の一枚は「飾りだな」。馬の背中に乗せた鞍の部品をこんな風に使った。
白土三平の忍者漫画には「賢明な読者は既にお気づきと思うが、実はこの**なる人物は○○の変装である」などといった但し書きが時々ある。ところが、その但し書きを読まないと、いや場合によっては読んでもだが、変装に気付かなかった。「賢明な読者」ではないんだなと思い知ってしまったのは遠い昔の話ではある。
そんな訳で、賢明な読者諸氏でも気付かなかったと思いますが、「長いお名前」は「長いお別れ」のもじりです。
「長いお別れ」は「ロング グッドバイ」の邦題。レイモンド・チャンドラーの小説で、村上春樹訳の本が我が家の書棚にある。たまたま目に入ったので題名を拝借した。もっとも、村上訳の方は「ロング グッドバイ」のままで「長いお別れ」は…なんだか忘れた。映画の邦題だったかな..。
「ロング グッドバイ」はいわゆる「ハード ボイルド」(男向けハーレクイン・ロマンスという説あり)小説で、チャンドラーの最高傑作といわれるが、作家としての葛藤と向き合い「妻を看病する傍ら、こつこつと身を削るようにして書きあげられた」と訳者のあとがきに書いてあった。
大変さは言い訳にならないし、大変なら傑作になるとは限らないし… 。