アマカネは便利な言葉

west2692009-03-28

今日の一枚は 「ヤゲンブラ」
甲府の山交デパートで、生花の小原流と相棒がコラボレーションを行っている。これはその相棒の作品に花を活けたもの。
ちなみにヤゲンブラとはニューギニアに住むある部族の長老である。何でそう命名したのかは謎だが、何となくヤゲンブラその人にも似ているような気がする。
まさか、ゴサガではなかろうな(ゴサガについて知りたい人は本多勝一著 ニューギニア高地人を読んでみて下さい)。ちなみに相棒は高知生まれの高知人である。
ところでニューギニアには便利なあいさつの言葉があって、挨拶はすべて「アマカネ」で済ませてしまう。おはよう。こんにちは。さようなら。ごきげんよう。ごめんなさい。おきのどくに。お幸せにと、いったものはすべて「アマカネ」という。共通の文化というか、習俗をもつ集団ならこうした符丁みたいな言葉で何でも通用してしまうのかもしれない。いわゆる状況依存型言語という奴か。日本でも良くある。「それじゃあ、アレですね」とか「おい、アレ取ってくれ」の「アレ」や、何か言わなきゃの場面で口をついて出る「ドウモ」みたいに。
下の写真も相棒の作品。

向かって左から、「にょっきん」「のっぽのSUN」「ウーパー」の三兄弟。こういう連中に御近所で出くわしたら迷わず「アマカネ」と挨拶しよう。