駒込の狛犬

west2692009-06-15

今日の一枚は狛犬。「なんだ、また狛犬か」との声も聞こえてきそうだが、狛犬だって様々なのだ。口を開いた犬と、閉じた犬(犬に見えない奴もいるが)。この二つの主題しかないのに様々なバリエーションがあって、決して同じものが無い。
さて、狛犬の口は「阿と吽」を意味するが、『阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表す言葉』(ウィキペディアから引用)なのだそうな。なんだか判らないけど奥は結構深いのだ。山手線駒込駅の道路を隔てた向かいの神社にこの「阿君」はいた。
雑居ビルや住宅が建ち並ぶ中をスパッと切り裂いてこんな一角が残る。重層した歴史が見え隠れするのが東京の面白さだが、近年はその魅力を失いつつあるのではないだろうか。
下の写真はちょっと変わった洗い出し仕上げ。小石の替わりにガラス球が入っていた。昔のことなので記憶はあやふやだが、これは確か狛犬の足元にあった。