今日の狛犬

west2692009-06-17

我が家のある甲州市では隣近所を「隣組」と呼ぶ。戦争中にもあった「隣組」と関係あるのかどうかは知らない。10から20軒の近隣を1単位にして、河川清掃やら冠婚葬祭を行っている。市の公報なども「隣組」単位で回覧板を回して届けている。回覧板には健康診断とかイベントの開催やインフルエンザ対策それに自衛隊の募集広告なども入っている。
回覧板を受け取ったら、速やかにお隣さんに届けなければならないが、我が家の隣には犬がいて、人の顔を見るたび今にも飛び掛らんばかりに猛烈に吠えるのだ。奴はそれで生計を立てているのだから仕方ないが、こちらは自分が怪しい者のように思えてきて結構傷つく。しかし、今日は小屋の中で手足を伸ばして横向きに延びていた。だるそうな目をして頭も上げない。暑いからサボっていたんだな。いい加減な奴なのだ。
そんな訳で、今日も狛犬。市内の熊野神社で飼われている。考えてみたら狛犬も番犬みたいなものかもしれない。やっぱり吠えるのが商売なんだろう。だったら一般に彼らの口の形を「あ・うん」と言うが、本当はそんな難しいこと考えていなくて、単純に「わ・ん」と吠えているんじゃないのか。
下の写真は狛犬君が番犬を勤める熊野神社拝殿。

以前見かけて、茅屋根の形がきれいなので写真を撮っておいた。後で知ったが重要文化財だった。室町時代のものなのだそうだ。