中道不動(なかみちふどう)

west2692009-07-03

金川曽根広域農道という道がある。
この道は甲府盆地の東側斜面に沿って塩山から増穂まで行く。昨日紹介したラーメンな公園も途中にある。
そのラーメン公園からの帰り道、中道町あたりにはこんな石像があった。増穂町から事務所に向かった左手道端のちょっと高い所から見下ろしている。 藪の中で、しかも背後が山だからなかなか見つけ難い。
最近になって、存在に気がついた。これでも平日は一応仕事をしているので、寄り道はなかなか出来ない。そんな訳でなかなかお近づきになる機会がなかった。
見ると随分たくさん腕をお持ちだ。これだけ手があると、パソコンを3台同時に使える。仕事もはかどるのに違いない。
ところでこれはなんという仏像なんだろう。雷さんでもなさそうだ。詳しいことはわからないが、こういうコワモテの仏像を「お不動さん」と父母は呼んでいた。だから我が家の流儀に倣うことにした。地名にちなんで中道不動と名づけた。

夕方は小淵沢のアトリエに行くことになっている。クライアントであるIさんの家には野仏がたくさん置いてある。この方面にとても詳しいのだ。未知の分野は調べるよりも知識のある人に訊いちゃった方が断然早い。写真を見せて「これはなんでしょうか」と聞いたところ、「これは青面不動かな」と返事があった。 「道端に立っていたでしょ?」とのこと。さすがである。

下の写真はお仲間の1人。

こちらは「頭のところが怪しいが、どうやら馬頭観音らしい」とのこと。関西方面は定まったものが多いけど、東のほうは地元の人が見よう見まねで彫っている。だから形式に則っていない。いろんな要素が混在しているんだとのこと。それが面白くもあり、魅力でもあるのだそうだ。