表参道のおにぎり

west2692009-07-09

今日の一枚は「カンポ・バエザの建築」です。
今日はとある会議で東京に出張。とある会議の始まりは13:00からなのだが、電車の都合で12時前に新宿に着いてしまう。それならばと、かねてから関心のあった建築家「カンポ・バエザ」の作品展に行く。会場には彼の書き溜めたスケッチが短冊のようにぶら下がっていた。成る程、日本はちょうど七夕の季節だ。
短冊の展示コーナを出て階段を上ると、実現した建築が紹介されている。アイデアスケッチと同じだった。やっぱり、あれは短冊だった訳だ。これで望みがかなうなら、素晴らしい。今度試してみよう。
ビデオでは建築家がインタビューに答えていた。「建築のテーマは光と重力。光は石と同じように扱う。等々」。考えてみれば原理的な話で当たり前のことなのだが、語り口が詩的だからなのか、とても刺激的だった。「ありふれた音楽も、演奏家次第で魅力的に聞かせることが可能だ」とも話していた。実践している訳だ。
そんな訳で、ついつい時間オーバーしてしまった。表参道の駅でおにぎりを買って、会議の席に時間ギリギリで滑り込んだ。
下の写真はとある会議の帰り道、神宮前のキラー通りで見つけた。

黒ずんだ所のちょっと上の削れた部分が段々になっている。「絵典 世界の建築に学ぶ知恵と工夫」(ジョン・S・テイラー)という本で紹介されていたノルウェーの丸太の階段もこんな感じだった。荒っぽいつくりだが、これで充分機能を満たしている訳だ。こちらはアフリカ風とみたが、山梨の民家のお蔵や納屋辺りでも見かけそうなものだ。大抵の場合、埃を被って始末に困っている。
しかし東京は青山のこんなギャラリーにおいてあると、なんだかお洒落なものに見えるから不思議だ。