ある暑い1日

west2692009-07-31

ある一日。今日の一枚は作業風景。
今日も昨日に引き続き1日事務所で過ごした。こんな日は仕事をしっかりやった気がして、疲れるけれど充実感もある。
昨日書いた透視図というかイメージスケッチを基に、スタッフのEさんが配置図を作成する。彼女はとても作業が早い。植栽は図面上円形で表現される。ライラックを薄紫色にバラを赤く塗る。風船が浮かんでいるみたいで綺麗だ・・・・。まてよ、これは植栽計画なのだ。確かに花は咲くけれど、一年中咲いている訳じゃない。緑色の風船に変えた。
隣ではM君が同じスケッチを基に断面図を描いている。「カエデとかハナミズキとかどうやって表現しますか?」との質問。「樹木は常に形が変わっていくんだよね。自然樹形と言う奴があるけど、ここらで見かけるやつは選定してあるから、形はあてにならない。それに家のカエデなんかさ、冬は丸裸だし、夏は枝が茫々伸びているし・・・」。などと答えにならない返事をしておいた。
そのまた隣ではN君が再生民家の基本設計を進めている。古民家は階高が低い。つまり1階の天井が低いのだ。これが民家の美しく見える秘訣でもあるし、設計上の悩ましい部分でもある。ユニットバスが入らない。階段を上ると頭が梁につかえる。2階のトイレからの排水配管がどこにも通らない。そんな問題を一つ一つ解決する。こっちを解決すると別の所に問題が起きる。情に棹差せば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに建築設計はもぐら叩きみたいなものなのだ。住みやすくて美しい住まいに辿りつくまで頑張るしかない。
そんな訳で下の写真は小田原で見かけたカエルたち。

玄関先で「おつかえる様でした」と待っている。