省エネ住宅についての考察

west2692009-08-06

戻り梅雨というやつがどうなったのかは不明だが、今日は暑かった。
さて、吉田兼好という人はかつて「住まいは夏を旨とすべし」と書いた。我々の同業者も、諸先輩もそのように話したし、書いてきた。確かにこんなに暑い日が続くとそんな気にもなる。冬は暖房と厚着で凌げるけれど、夏の暑さは逃れようがない。
ところで、全国的な傾向だと思うが、山梨の民家では17世紀頃は土座生活が行われていたという。簡単に言うと土間に藁を敷いて暮らしていた。囲炉裏も土間に切ってあり、土間からの地熱で寒さを凌いでいたのとの説もある。建具も少なく、壁が多かった。閉鎖的な内部空間だったと思う。時代と共に養蚕の規模が大きくなり、江戸の後期になってから現在でも見られるような高床式の民家に変化してくる。黎明期の民家は、夏の暑さ対策よりは冬の寒さを耐えることの方に的を絞った造りだったんじゃないだろうか。
ちなみに住宅におけるエネルギー消費で暖房の占める割合は約30%だったと記憶している。対する冷房は6%程度だった。案外冷房の占める割合は少ないのだ。従って省エネに関して言えば冬の暖房エネルギーを削減するほうが効果は高いのだ。

ここまで何とか書いてきたけど、今日は眠くて誤動作が多い。そんな訳で、下の写真は高床式の建物。上賀茂神社なのだ。以下明日に続く・・・・。