妻籠宿の猫

west2692009-08-23

今日の一枚は 妻籠宿の猫。宿場の外れにある民家の前でこんな風に道行く人を眺めていた。人馴れしているのだろう。近づいても逃げてゆかない。カメラを向けても、警戒する風でもなく、逃げ出す気配もない。猫の写真は難しいが、ここでは接近して撮影が出来た。
例によってキョロキョロ眺めてパシャパシャ写真を撮って廻る。あれこれ欲張らずに重点的に観察する方が良いのだろうが、時間の隙間を縫って行動するからどうしても慌しいスケジュールになる。この日は朝5時に起床、6時に松本を出発、8時半から10時半まで妻籠を歩いて、お昼には伊那の高遠に着いていた。強行軍だ。
ところで妻籠に来るのは20数年ぶりだ、あの頃は地図も持たずに無計画に歩いただけだから、見当違いの場所を見ていたのかもしれないが、くすんだ民家がパラパラと点在していたように記憶している。正直言ってあまり魅力は感じなかった。こちらの見方が変わったのか、それともあの後、計画的に街並みが整備されたのか。
いずれにしても生の素材の状態だけで留まらず、街並みの魅力を増すように長い間努力してきたのだろう。しかし、いにしえのオリジナルな街並みとは若干異なるのかも知れない。
下の写真は石置屋根。

魅力的な屋根だけど、この程度の大きさの石でも頭を直撃したら、命に関わる。しかし、紛い物じゃ訪れる人々は納得しないだろう。伝統の継承と安全性の確保は難しい話だと思う。