「鎌近」と「鶴八」

west2692009-09-05

今日の写真は蓮の池に浮かぶブロック塀・・・・。じゃ無くて神奈川県立近代美術館鎌倉館。長い名前なのだ。だからとても言い難い。そんなわけで個人的には「鎌近」と呼んでいる。「なんでも省略するのは日本人の悪い癖」と三浦友和が話していたけれど、なかなか便利な習慣でもある。
「鎌近」は鶴岡八幡宮の境内で、平家池のほとりに建っていた。ここで脱線するが鶴岡八幡宮も省略して「鶴八」と呼んでいたら、近くにちゃんと「鶴八」という名の店があった。
さて、平家池の所では中国から来た若い娘さん達が白い蓮の花を背景に記念撮影をしていた。しかし、あの角度じゃ建物は入っていない。建築に興味が無ければ、日本観光の記念として撮影するのは難しいのだろう。かなり日本的な建物なんだけどね。同じ風景を目の前にしても興味が違えば見るものも記憶するものも異なる訳だ。
彼女達が立ち去るのを待って撮影を始めたが、こちらにとっては手前の樹木が邪魔なのであった。
下の写真は「鎌近」の増築部分「鎌近新館」。

こちらのほうが新しい建築なのに立ち入り禁止になっていた。構造に問題があると説明があったが、確かに鉄骨部分が錆まくっている。ちょっと悲しげな風情だ。使われているコールテン鋼は耐候性も高いはずだけど、メンテナンスはやはり必要だったろう。お化粧の柱も錆が進んでこんな風に穴が開いていた。鉄の錆びた風情も良いけれど、これはまずいかも。