飛行石虫

west2692009-09-07

昨日の山日新聞の図書紹介欄にはこんなことが書いてあった。『ゴキブリはかつて豊かさの象徴だった。裕福な家でなければゴキブリは住みつかないという考えが根本にあり、群馬県高崎地方ではチャバネゴキブリを「コガネムシ」と呼んだ。「コガネムシは金持ちだ」と野口雨情の童謡に歌われるのはゴキブリとする説』(害虫の誕生 瀬戸口明久著)もあるんだそうな。
数年前、家でゴキブリが干からびていたことがあった。超多忙な時期で外食ばかりしていた。だから家に食料が無いのが原因だろうと推測した。ゴキブリも生きられない家というのも空恐ろしくて、複雑な心境だったが、真犯人はホウ酸ダンゴだったらしい。
前述の本によれば、こうした害虫を嫌悪する感情は後天的な学習というか刷り込みで形成される面があるのだそうだ。まあ、理屈は何となく理解できるが、刷り込みにあっている身としては、もはや気持ちの悪さは変わらない。先入観は簡単には直らないのだ。
さて、今日の一枚はある警察庁舎の屋上で見つけた昆虫。「コガネムシかな」?「天空の城ラピュタ」に出てくる飛行石に似ている。珍しいので写真を撮っておいた。相棒は昆虫や動物・鳥類に詳しい。家に帰って写真を見せたが判らない。昆虫の世界には、膨大な数の種があり、中には発見されないまま消えて行く種がある。「これもそんな一種かもね」と謎のまま話は終わった。
もしかするとこちらさんが「飛行石」のモデルだったのかも知れない。そんな訳で下の写真は「飛行石」。

これは軽井沢の旧軽銀座で売っていた。アニメではこれを使って空を飛んでいたが、このペンダントを身に着けても「空は飛べません」と注意書きがあった。