お茶の水界隈を歩く

west2692009-09-27

今日の一枚はアテネフランセの工事中の写真。
お茶の水で打ち合わせの後、少し時間が出来た。そこで周囲を探索することにしたが、その日は「東京を歩こう」(エクスナレッジムック)を家においてきた。文庫本サイズで地図が付いている便利な案内書なのだ。だが、文庫本でも重さが250グラムある。図面やら書類やらA3ばんのかばんに入れて、本と筆記用具とカメラを持つと結構重いのだ。僅かでも馬鹿にならない。そんな訳で少しでも軽くするためにカバンから出してきた。この程度の荷物が何でも無かった昔が懐かしいな。もっともあの頃は重い荷物を運ぶ機会も少なかったが。
仕方なく、記憶を頼りにアテネ・フランセを見に行くことにした。昨今の日本では今日ある建物が明日あるとは限らない。まるで方丈記だ。特にこの年代の建物は解体される危険が大きいので無事を確かめておこう。
近づくと、なんと建物に足場を掛けてある。前面にはトラックが停まって作業員の姿が見える。「あらら、解体かな」と思いつつ近づくとポンプでコンクリートを圧送している。解体する建物にコンクリートを打設することは考えられない。どうやらリニューアル工事のようだった。

さて、下の写真は江津市庁舎。

過疎地帯の無人の民家を調査に行った際偶然に発見した。この造形の大胆さは設計者も只者じゃないはずだが、頭の中のデーターベースには無い。近代建築は目的外なので同行の方々は関心を示さない。誰なんだろう?設計者は家に帰って検索して判明した。アテネ・フランセと同じ吉阪隆正の作品。