地下通路の壁画

west2692009-11-25

塩山駅の西側に線路の下を南北に潜り抜ける連絡通路がある。子供の頃は良く通り抜けに利用したが、自動車で行き来するようになってほとんど通らない。今日は何十年ぶりかでその下を潜った。あの頃は味気ないコンクリートむき出しの地下道だったが、地元の中学生が描いた壁画があった。そんなわけで今日の一枚は壁画。生憎カメラを事務所に置いてきてしまった。携帯電話で撮影したもの。
建築家になるのを止めて、音楽家というか詩人になった人がいる。聞く所によれば理由は「建築は空を殺すからなのだ」という。確かに現在の大都市に見られるように高い建物が建ち並ぶと空が狭くなる。そして、空の見えないところでは自分がどこにいて、どこに向かっているのか判らなくなることがある。
中学生の描いた絵には空と雲と木が描いてあったが、空が途切れる所で木々の成長も止まっていた。下の写真はその一部。

空を必要としているのは人間だけじゃない。緑も同じなのだ。