建築の鑑賞法

west2692010-01-17

今日の一枚はビニールハウス。夕方、勝沼はぶどうの丘で打ち合わせに行く途中で見つけた。内部に明かりが灯っている訳じゃなくて、ビニールでできた壁の向こうに沈んでゆく夕日が透けて見えている。ありふれた風景も光の加減で思い掛けない表情を見せる時がある。待ち合わせの時間が迫っていたけれど、これを逃すのは惜しい。自動車を停めてカメラを取り出す。
以前にも書いたかもしれないけれど、ジョン・ラスキンという人はこういった建築の鑑賞法は「情緒的観賞」といって好ましくないと書いていた(建築の七灯)。正しい鑑賞法は「芸術的にして正当なる観賞」といって、「壁や柱頭やフリーズ等に於ける彫刻や絵画を鑑賞することに感じられる歓喜」なんだそうだ。
基本的にはゴッシックの教会堂のみたいな建築に関する評論だから、普段我々が手掛けるような世俗の建築に当てはめるのには無理がある。それに、これは田舎のビニールハウスなんで大目に見て欲しい。
下の写真は道路の向側にあったビニールハウス。

ところで、ノートパソコンに繋いでいるマウスが突然動かなくなってしまった。作業効率がとても悪い。そんな訳で今日はここまで。