石に彫られた文字

west2692010-01-21

イベントの資料を作成するために塩山・勝沼地区を随分歩いて写真を撮った。普段は自動車で慌しく通り過ぎるだけだが、あらためて眺めてみると意外な発見がある。
今日の一枚は石柱。旧甲州街道勝沼小学校の前にある。何時の時代に設置されたものかは分からないけれど、「海抜四00米」と書いてある。石柱の右側には「山梨縣廳ヨリ十六.0二十七粁」とあった。なんと読むのか解からない。昔の人はこんな字を読んだり書いていた訳だ。下の写真。

事務所に戻ってスタッフのM君に見せる。彼は『崩し字辞典』を持っているのだ。
「『廳』は『庁』じゃないでしょうか?『粁』の場合は偏の『米』が『メートル』の意味に使われることがありますよね。造りの『千』と組み合わせて『千メートル』すなわち『キロ』を意味するんじゃないでしょうか?」。
因みに山梨県庁から旧甲州街道を歩くルートを使って測ってみた。16.3キロメートルだった。
勝沼小学校を更に東に進むと、日川の川岸に出る。そこにはこんなものがあった。先ほどの道標より更に古いのだろう。残念ながら、全く読むことが出来ないが、以前頂いた文字曼荼羅に似ているような気がする。そこなら歩いてゆける場所じゃなさそうだ。