板金鬼瓦

west2692010-02-05

今日の一枚は那須塩原で見かけた鬼瓦。国道4号線沿いに建つ家の屋根に乗っていた。もっとも「瓦」と付けるのは間違いかも知れない。カラー鉄板みたいな素材を折り曲げたり、叩いたりしてこのような鬼瓦の形にしているだけで素材は瓦ではない。
この家だけが特別じゃなくて、注意してみていると周辺には同じ手法の金属板の屋根が何軒もある。
山梨では草葺屋根の上に金属板を乗せている民家を良く見かけるが、そうした理由を訊いたところ、防火のためやら、茅不足やら、茅職人不足やらが主な理由だった。
でも、こちらは瓦屋根なのだからわざわざ金属板で似せる必要はないはずだ。どんな理由があったのだろう。
中には赤や青色をふんだんに使った派手なデザインのものもある。曇り空なので発色が良くないが、下の写真のように棟の部分に意匠を凝らしたのもある。そもそも代用品じゃなくて、はじめから瓦に対抗する意図を持った作品だったのかも知れない。