ノビタの家

west2692010-02-27

今日の一枚は卒業設計の審査風景。甲府工業高校の建築科の生徒作品から3人を選んで表彰する。
他人の作品をそれが出来上がるに至った事情も分からず、良いとか悪いとか評論するのは気がひけるが、審査というのもよい経験になる。こちらのビジョンも試されるのだ。
少子高齢化・持続可能性・環境共生などが昨今の主流のテーマだ。今時の高校生はあの頃の自分に比べて社会性が随分あるらしい。CADと画像ソフトを使いこなして図面もプレゼンもなかなかきれいなのだ。
審査員1人に付き3点推薦する。そのうち2点は他の審査員と共通していた。妥当な所だったかもしれない。
残りの1点はステンドグラスのはまった小さな木造のアトリエを推薦した。女生徒の作品で、図面は手書き。それもフリーハンドに近い。色鉛筆でカサカサと着色してある。ちょっといびつな模型もあった。ステンドグラスから光の漏れる模型写真がついていた。他の作品が建物を主にデザインして申し訳程度に敷地境界線が書いてあったけれど、ここでは植栽やアプローチなどの敷地計画を行った中に建物を納めている。
好きなデザインだが、地味だから誰も注目しないだろうなと思った。案の定他からの推薦はない。
下の写真は卒業制作の一つ。ノビタの家。

子供の頃テレビは白黒だった。だから、こんな色だとは知らなかった。