青い映画館

west2692010-05-04

今日の一枚は「塩山シネマ」。3月26日に潜り込んだ秘密結社の会議で話題に上った「日本一小さな映画館」なのだ。それだけじゃない。昭和34年の建築。いまだ現役バリバリの映画館なのだ。独断と偏見のマップにはここは外せないと勝手に決めて撮りに出かけた。
映画館の向かいにはかつてクリーニング屋があって、我が家の洗濯物がいつも預けてあった。「預けて」というのは春先に出したコートや衣替えの後の学生服などを、寒くなって必要になるまで置きっぱなしにしていたからで、東京で1人暮らしを始めるまではそれが普通なのだと思っていた。
預り証など無かったので、店に入って名乗るとすぐ取り出せるように、我が家の服の襟にはクリーニング屋のデカイ字で住所と名前が書き込まれていた。今から思えば、他人の店を箪笥代わりに使っていた訳だが、両親も先方もそのことを当然のようにやりとりしていた。
さて、写真を撮っていると館長さんが出てきて、駐車場の誘導を始めた。事情を話すと、上映開始前ですからどうぞと内部も見せてくれた。中も外もこのように青一色なのだった。
下の写真はかつて使用していた映写機。ちなみに上映しているのはドラエモンなのだった。