カマキリの知恵その後

west2692010-05-20

今日の一枚は生まれたてのカマキリ。
朝、網戸の外側に小さな虫がいるのが見えた。
こんなことを書いていると暇人みたいだが、朝は新聞を読んだり、パンにバターを塗ったり、ヒゲを剃ったり、靴下を履いたり、携帯電話をポケットに入れたりするので人並みに忙しい。だから、虫が網戸に張り付いているのは何時ものことだと気に留めなかった。
昼休みに家に戻った時に初めて相棒があれはカマキリなのだと気がついた。
昨年12月20日にゼラニュウムの葉の下で発見された卵から出てきたのだ。→「カマキリの知恵」
彼らの予想通り、確かに今年は雪が多かった。無事生き延びることが出来て、卵から出てきた。こうやって2階の窓台に産卵したのは正解だった。やはり8700万年の歴史は伊達じゃなかったんだ。
だが、ゼラニュウムはまだ葉が小さい。窓台には他に植物も無いし、植栽のある地上からも遠く離れている。日差しを遮る陰も少ない。水もない。干からびてカラカラになった奴も沢山いる。自然は厳しい。せっかくでてきたのに残念なことではある。
だが、同時に生まれて、同じ姿をしていても行動は様々だ。意を決したように壁伝いに去ってゆく者、ぼんやりと様子を伺っている者、葉の裏で陽射しを避けながら夜を待つ者等々。この中で運が良くて、条件に適合した奴が僅かに生き残る訳だ。これも8700万年の知恵なのかな。