民家の築年数の調べ方

west2692010-07-28

右の写真は「巨峰」。もしかするとピオーネという品種かも知れない。こうして一房づつ袋をかけて大切に栽培するのだが、昨今は収穫間際に盗まれるケースが多い。誠に世知辛い世の中なのだ。
さて、今日は民家の調査。調査項目の一つに築年代の確認がある。これが簡単そうで難しい。昔のことだから、あまり記録を残す習慣がない。
こんな説明を受けることが多い。「親父から聞いた話だが、お爺さんが子供の頃には既に建っていたという。親父が今生きていれば100歳くらいになるから、かれこれ150年以上は経っているはず」。お爺さんが生まれた時に既に築25年経過して、お爺さんが25歳でお父さんが生まれていれば計算が合う。なんとなく判るような話ではある。お爺さんが生まれた時の築年代の設定次第では築200年も実現可能なのだった。
今日訪ねたお宅は伝承で築180年とのこと。元禄とか文久とかいった昔の暦法があるが、**何年(これを書いている現在、手元に控えがないが)という書かれた書類があったが、荷物を処分する際に燃やしてしまったのだそうだ。そうした記録はめったにないので、惜しい話だと思う。下の写真は小屋裏を見上げたところ。

暗がりの中にうっすらと「矢」が見える。上棟式の際に屋根の上に立てるものだ。次の約束の時間が迫っていたので確認できなかったが、もしかすると近くに建築年代を書いた棟札があるかも知れない。