視覚に訴える

west2692010-07-29

我が家の前の駐車場は以前水田だった。ある時、砂利を運び込んで駐車場として近所の人たちが借りるようになった。行き止まりの路地だから借り手は少ない。
余った所には刈り取った雑草が積み上げられるようになった。数年後、堆肥化した雑草の山になにやら蒔いたらしく、蔦状の葉っぱが堆肥の山を覆うようになった。そのうち黄色い花が咲いて、暫くして消えた。
先日の激しい風雨で吹き荒らされて、葉っぱが裏返しになっている。様子を見に行くと、こんなものが転がっていた。白いカボチャだった。
さて、下の写真は「木鼻」とでも呼んだら良いかも知れない。現場に行くと柱の途中から大量に顔を出している電気の配線を板製の箱を作って隠そうとしていた。じっと見上げていると、そばにいた大工と監督が「(この人も)やっぱり気に入らないんだよな」と話し合っている。四角い板じゃなくて「象鼻みたいにしたら」と言葉で説明しても、お互いに思い浮かべる形が異なるらしくなかなか伝わらない。監督が持って来た梁材の切り落としに「こんな感じ」と描いてみたのがこの図。

雨でぬれていたので、鉛筆が乗らない。近くにあった油性のマジックを使った。
「一目瞭然」とか「百聞は一見に如かず」じゃないけれど、視覚に訴えるのは理解が早い。
彼らは突然全てを理解したらしく「後は説明は結構です」といった風情で早速材料の手配と加工の段取りを話し合っていた。