目にはさやかに見えねども

金曜日に続いて、今日も東京で会議。集合場所は九段下と市ヶ谷の中間あたりにある。
どちらから歩いても14，5分はかかる。炎天下、汗を拭き拭きたどり着いた。とても暑い。噂によれば気温は35度を超えていたとか。
九段下の駅を降りて坂道を登り始める所にはこんなものが建っている。今日の一枚。高層の銭湯みたいだけど九段会館。コンクリート造りの建物に入母屋屋根が乗っかっているけれど、これは帝冠様式という一世を風靡したデザインなのだ。あんまり好みじゃないけれど、成長したのか、見慣れたせいなのか「まあ、いいか」くらいの気持ちにはなってきた。
せっかくだから、ちょっと寄り道してゆこうと、交差点で信号待ちをしていると、横断歩道の上にタクシーが停まった。ドアが開いて、いきなり紙屑がバシッバシッと地面に飛び出した。たばこのパッケージやら、何だか良く判らない丸めてくしゃくしゃになった白い紙も混じっている。その後、運転手が手渡した領収書も道路に放り出しながら、ゴソゴソとガタイの大きな黒いスーツ男が下りてきた。
だが、そんなお行儀の悪い人でも信号待ちはちゃんとするのだ。これは仲良く並んでいる間に撮影した。
会議を終えて、今度は市ヶ谷まで歩いた。下の写真は駅のホームから撮った外堀の風景。

真夏のように暑くても夕方の光には秋の気配がある。