一本道の落とし穴

west2692010-09-13

「砺波に泊まるなら、これを見なきゃ」と知人に勧められたのは瑞泉寺。今日の一枚。軒裏の詳細。
地図を見ると高岡から40号線で一本道だ。詳しい地図はないけれど、これなら迷う心配はない。山梨と違って、水田が広がって見通しも良い。
ずんずん走ってゆくと道路工事の看板が見えた。通行止とあるが、作業員は見当たらない。
白い髭のオッチャンが一人立っていて、通せんぼをしている。「あのお、この先に用があるんだけど・・・」と言うと「迂回してや」とのこと。
「・・・・迂回路を教えてくれませんか」訊ねると「ワシはこの辺りの人間やないから、地理は解らへん。あそこにおるバアチャンに聞いたらええがな」と返ってきた。後ろを振り向くと、30メートルほど離れた畑の中に屈み込んで作業している小さな背中が見えた。
諦めて、右に曲がり、しばらく先を左に曲がり、水田の中の細い道をうねうね走って、次の角を左にまがったら、さっきのオッチャンの後ろに出たが、こちらには誰もいない。オッチャンも姿を消していた。変な夢でも見たんだろうか。
そんな訳で下の写真は何とか辿り着いた瑞泉寺の山門で見かけた彫刻。

一体何かというと「獏」という動物。痩せているのは彼の主食が「悪夢」だからかも知れない。