白色矮星的縮尺

west2692010-09-28

今日は事務所でデスクワーク。宮光園の完成書類を業者が持ってきた。
電気と機械設備の書類。写真がどっさり写っている10センチほどの厚さのファイルと、協議書と施工図やら承認図やら閉じたやはり10センチほどの厚さのファイルがそれぞれ1冊。これで終わりじゃなくて、まだ建築も残っている。
書類と一緒にUSBメモリーで図面データーも置いて行った。設備業者は特殊なソフトを使うので我々のCADでは読み込めない。
そこでDXF変換というデーター形式で変換してきてくれた。これなら事務所のCADでも読むことが出来る。パソコンに差し込んで開いてみると、白い点がぽつりと見える。
「これでもか!」と拡大すると見覚えのある平面図が出てきた。なんと10000分の1という縮尺に縮んでいる。400分の1に図面を拡大したら文字が消えてしまった。文字は単純には拡大しないので、相対的に小さくなるのだ。あまりにも小さいので見えなくなってしまった訳だ。
さっきよりもさらにしつこく拡大すると、だんだん文字が浮かび上がる。試みに文字の大きさを測ってみたら、高さが0.00116127ミリなんだそうだ。こんなに小さいと肉眼じゃ見えないが、パソコンの内部は計算だけなので、現実はどうあれ理論上は存在しているのだ。

針の先のような点にびっしり縮小されたA2サイズの図面。見当違いかもしれないが、昔読んだホ―キング博士の白色矮星の話を思い出してしまった。
そんな訳で今日の写真は新潟の「旧齋藤家夏の別邸」。