心もとないようだけど

west2692010-10-28

今年は何時までも暑いじゃないかと思っていたけど、ここにきて一気に寒くなった。朝から雨も盛んに降っている。
新聞には「寒波急襲」と出ていた。秋はどこに行ったんだろう。
再生したばかりの民家の床は昔ながらの三和土で復元している。気温は低いけれど、コンクリートの床のように底冷えはしない。石油ストーブをつけると部屋はすぐに暖かくなった。
寒さをしのぐためには昔の竪穴式住居や民家に見られる土座生活というのも合理的だったのかもしれない。
話変わって、今日の一枚は青海波模様の障子。高山吉島家住宅の高窓に貼ってある。障子紙に蝋を使って模様を描いているのだそうだ。窓の外側には雨戸が無いが、蝋を塗った紙だけで雨を防いでいる。蝋で防水性を確保し、本来の紙質の吸湿性ものこるから、ガラスのように結露しない。その上装飾も兼ねている。ガラスやアルミサッシを見慣れた目から見れば心もとないようだが、これだって特に不都合はなさそうだ。これも案外合理的なのかも知れない。

もう一枚の写真はそんな優れものである障子の様子。開閉は吹き抜けに垂れ下がって見える白い紐を使って行う。