巨匠の手帳

west2692010-11-02

今日の写真はル・コルビジェという人の「旅の手帳の復刻版」。
これには「東方への旅」と呼ばれる、東ヨーロッパを旅行した際のスケッチやメモが書き込まれている。関連書籍に断片的に紹介された中身は知っていたけど、「手帳6冊復刻版」とあるところが興味深い。
ネットで詳細を調べると100×170とある。厚さは書いてないが、手帳なのだからせいぜい1センチ前後だろうと勝手に思いこんで注文した。
宅配された梱包をほどくと何やら随分厚い。測ってみたら4センチある。6冊分を合本して解説までついているが、「旅の手帳」というよりはむしろ「旅の辞書」といった趣なのだった。早速開いてみる。
興味深いことに、白紙のページもそのまま復刻してあった。約20ページにわたり何も書いていないところが続く。ここは読者が各自書き込みをして良いという場所なのかも知れない。なんといっても巨匠の手帳なのだ。厚さといい、白紙といい、油断はできない。
なかなか厳密なのだが、それなら6冊を分冊にしたほうが良かったかも知れない。
そんな訳でもう一枚は小海町付近の風景。

長野では既に紅葉が始まっていた。