便利で忙しい

west2692010-11-09


新聞の書評欄にこんなことが書いてあった。家事労働の中で男の役割だった「石炭運びや水汲み、薪割り、ランプ掃除」は水道や電気が引かれて消えた。
そして「洗濯機や自動車が普及すると、それまで1週間に一度しか着替えなかった衣服を毎日着替えて洗濯するようになった」。そんな調子でなんじゃらかんじゃらあって、テクノロジーが近代化したらお母さんは負担が減るどころかますます忙しくなったというのだ。
「お母さんは忙しくなるばかり」(ルース・シュウォーツ・コーワン)。
便利さは必ずしも時間の節約にはならない訳だ。
今日は写真を使った書類造り。以前と違ってコピーとカッターとノリと消しゴムは使わない。
写真を探し出しては画像ソフトで加工して、ペタペタと画面上に貼り付ければ出来上がり。
パソコンの上で写真を開いたり閉じたり、朝から何回マウスをクリックしたんだろう。指が痺れてしまった。
家事に限らず仕事も同様なのだ。メール・デジカメ・電子カタログ・携帯電話。入手も操作も整理も簡単で1回あたりの処理に掛かる時間は減った。
でもその分、欲をかいて色々と作業を詰め込む。却って忙しくなったような気がする。
そんな訳で今日は慌ただしく駆け足で見た門司港ホテルとホテル・イルパラッツオ。