6000年の眠り

west2692010-12-11

今日の一枚は縄文時代の野外炉。
塩山で道路工事に伴って遺跡調査をしたらこんなものが出てきた。縄文時代から弥生時代古墳時代平安時代そして江戸時代初期に至る竪穴式住居跡が見つかった。まわりからは縄文式やら弥生式の土器も出てきた。そしてこれは6000年前の人々がここで料理をして食べた跡なんだそうだ。そんな時にはもしかすると冗談の一つくらいは言ったかもしれないが、形のないものは残らないから想像するしかない。
せめてこうした生活の跡くらいは残るのだろうかと訊ねてみたら、土壌改良(地盤改良?)を施してこの上に道路が出来るので、早晩消えてしまうのだとのこと。6000年振りに目を覚ましたのに残念な話なのだ。瞬く間に幻になる。こんあことなら人知れずに、ずっと眠っていた方が良かったのかも知れない。
そんなわけでもう一枚は著者近影。

影が落ちているところはおそらく平安時代の地面。