毒をもって毒を制す?

west2692011-01-26

今日の一枚は板壁。
以前も同じような壁を見上げた写真を撮っている。「一体どこが違うの?」と聞かれそうだが、これは近江八幡で見かけた焼き杉の壁なのだ。案内してくださったS氏によれば、「この地域では、焼き杉板には防火効果があるから古くから使われているのだ」とのこと。
例によって、ケぺル先生(古過ぎ?)じゃなかった、ウィキペディアで検索すると「杉板の表面を焦がし、炭化状にしておくことで、以下の利点を持つ。1:初期の着火性を低くし、耐火性能を持たせる。2:風雨にさらされる杉板の耐久性を高める」とあった。
可燃物である木を燃やして火災に備える。逆説的ではあるがなかなか興味深い。
そんな訳でこちらは茨城県八郷の茅葺屋根。

竹を加工して棟を押さえている。どちらも水につかった状態であれば腐りやすい植物素材。それを屋根に使って雨を防ぐ。