修行の邪魔

west2692011-04-03

今日の一枚はザゼンソウ。赤い衣を着たお坊さんが座禅をしている姿に似ているからそう呼ばれるのだそうだ。案内板には「開花する時に発熱し、自ら周囲の積雪を解(ママ)かす」とあった。
この近くには座禅石というのもあって、そこで悟りを開いた人間の方のお坊さんがいる。そのお坊さんの開いたお寺も我が家の近くにあって、禅宗の或る宗派の総本山になっている。そのお寺のもう少し先にあるお寺は「心頭を滅却すれば火も自ら涼し」の言葉で有名だ。このように座禅というのはなかなかたいしたものなのだ。雪をも溶かし、火も平気。塩山という所は座禅に縁が深い。だからこの夏の計画停電だって平気なのだ。
さて、昔々に訪ねた時は草むらの一角が刈り取られた駐車場らしきスペースがあって、そこからすたすた歩くと、沢沿いに赤い花がぽつぽつと咲いていた。久しぶりに訊ねると駐車場が整備され、休憩所やトイレもあり、お土産物まで売っていた。
自動車を降りると案内のおじさんが山ブドウの実をくれた。「アントシアニンという成分が含まれていて目に良い。これを食べると花が良く見えるのだ」という。3袋1000円だが、今日は特別に1袋おまけだというので買ってしまった。
山ブドウを食べてから沢筋を上ってゆくと、確かに見えてきた。アントシアニンの効果もあって、前回来た時よりもたくさんあるような気がする。
ついでにこんなものも見えた。

ザゼンソウの周りに張り巡らした「電気牧柵」。イノシシやシカの侵入から防ぐのだという。修行の邪魔をするなという事か・・・。