空調に頼らない美術館

west2692011-04-25


今日の一枚は昨日の続き。光の美術館を見上げたところ。
トップライトを除けば、この2本のスリットと北側にある小さな窓だけで内部の採光をしていた。解説によれば「自然光だけで作品を鑑賞できる世界でも初の美術館」なのだそうだ。屋根からはたっぷりと日が差しこむので、とても明るい。作品にも日射が当たるが、特殊なガラスで紫外線をカットしているから心配ないという話だ。
確かに真昼間から、壁と屋根で囲い込んで自然光を締め出して、人工照明で展示物を照らすのは不自然な話だ。脱電力依存社会を考えなければならない現在、意味のある試みだと思う。
ついでに窓も開けられれば、自然の通風を取り入れて、空調機に頼らない美術館になったかもしれない。なんといっても、ここは北巨摩郡なのだ。本当に暑い日は僅かしかない。
気が付かなかったけれど、ガラスはみんな嵌め殺しだったように思える。どこか開くようになっていたのだろうか。寒かったせいか見過ごしたが、夏になったらもう一度行ってみよう。

そんな訳で、こちらは東北側から見た外観。スリット状に見えるガラス面が北面の窓。