吸いつけ桟

west2692011-04-29

今日は休日。今回の連休を利用して自宅の傷んだところを直すことにした。建築の設計は本業だが、作業の方は素人同然だからたいしたことは出来ない。慌てず、時間をかけてじっくりやるしかない。
朝食を取りながら作業の作戦会議を開き、事務所に道具を取りに行く。先ずは腹ごしらえなのだ。お昼の食材を買って自動車に戻る途中でこんなバナナを売っていた。今日の一枚。
マーケットの駐車場にテントを設けて、折り畳みの机に並べている。先客も何組か待っている。店員が一人で奮闘している。「叩き売り」という言葉があるくらいだから、値段も安いのだ。最近見かけなくなったフェアートレード品かなと思ったけれど、色合いが妙に揃っている。アグリビジネスで有名なグローバル企業のラベルが貼ってあった。

そんな訳で、こちらは27日の続き。

27日のガガリで挽いた板が反らないように裏側にはこんな下駄の歯みたいなものがくっ付いている。「吸いつけ桟」というもの。これで、板の反りを防ぐ。
吸いつけ桟と板はこんな風にくっついている。

一番下に見えるのが板の断面。写真のような台形断面の溝(周囲に比べひときわ白っぽい所)を板の裏側に彫る。その溝に反り止めを差し込んで行く。金物を使わないで一体化して反りを止める訳だ。
大工のK氏によれば、この溝は機械じゃなくて全部手道具で彫ったものなんだそうだ。ちなみに板の幅は40センチ。材質は欅でとても固い。