喰い裂き

west2692011-05-04

今日は5月1日の続き。我が家の内装工事。約40年前に移築してから、増築に増築を重ねているので、あちこち継ぎ接ぎだらけなのだ。食堂兼台所も増築してから約20年経ってしまった。雨漏りも何度か体験したので、さすがに内装の漆喰も汚れてきた。塗り直すのも良いけれど、ひび割れの補修が難しいかもしれない。素人が凸凹した壁の上に漆喰を平滑に塗るのは不可能に近い。それならザラリとした質感の紙の方が良いだろうという事になった。
アジアかアフリカのどこかで作られた手漉き紙をインターネットで入手する。紙は大判のまま貼ると皺になりやすい。だから小さくカットする。刃物で切るときれいに切れすぎて、作業の誤差が出やすい。子供の頃良くやった「喰い裂き」という方法で切る。これを重ね合わせて糊付けすると全体にボンヤリした仕上がりとなる。
ちなみにノリは家にある小麦粉を溶いて作る。手漉き紙は300×600で200円程度だから、材料費は全部で数千円。超ローコストでかつ自然素材の仕上げなのだ。
昨日の午後と今日の一日を利用して、夕方近くになってこの部屋は何とか終了した。
今日の一枚です。
そんな訳でこちらは紙の写真。

アメリカ抽象表現主義ではない。もちろん貼ったのは白い紙。毛羽立っている所が 「喰い裂き」の切り口。