緑のカーテン

west2692011-05-20


今日の一枚は昨日の続き。ヒヤシンスハウスの入り口。
高校の教科書にはこんな詩が載っていた。

「ささやかな地異は そのかたみに 灰を降らした この村に ひとしきり」(はじめてのものに 立原道造

只の火山灰なら良かったんだけど。今回の灰はとんでもないものなあ。うーむ・・・。
さて、非電化工房の製品を見ながら、あることを思い出した。
昔々のコルドバの街中で入った食堂。テーブルの上に水を入れた素焼きの壺があった。壺の壁面というか側面から少しずつ水が染み出ている。染み出た水は暑い空気に触れて蒸発する。蒸発する際に空気が熱を奪うので水の温度が下がる。そうやって冷蔵庫が無くてもつめたい水をヒヤシンス、違った、冷やしていた。同行の現地化した日本人曰く「ここは湿度が低いから、効果的なんだ」。高温多湿の日本じゃどうだろうか。電力依存を見直す今日この頃なのだ。遅ればせながら試してみる価値はある。
そんな訳でこちらは素焼きの壺と同様に気化熱の原理を利用した「緑のカーテン」。

東京は渋谷区神宮前で見た。壁に緑を這わすことを、建築の世界では壁面緑化ともいう。ここは壁面どころか入り口も覆われている模様ではある。脱原発の先駆けかエコロジーの過剰な実践なのか、さすがに都心だけあって進んでいるのだ。でも、もしかすると単純に廃屋かも知れない。