昔は丘だった

west2692011-09-23

今日の一枚は東野高校の食堂の一部。埼玉の入間にある。事務所を開設して間もない頃、友人たちと見学に行った。中央道を八王子で降りて、16号を走る。入間市に入って16号から外れて、茶畑の中を通る。しばらく行くと小高い丘の上に土蔵と擬洋風建築とを混ぜこぜにしたような摩訶不思議な建築群が建っていた。
今回の見学コースに含まれているので、楽しみに出かけた。様変わりした16号を走る。道の両端にファミレスが立ち並んでいて、丘陵状の茶畑が見当たらない。どこで本線から外れるのだろうかと、道路地図と照合する(カーナビは無いのだ)。どうやらここらしいと目星をつけた交差点には、でかい焼肉だかステーキだかのチェーン店が建っていた。16号を外れて、丘の上の茶畑を目指すが、丘もなければ、茶畑もない。直線の道路とロードサイドショップが立ち並ぶばかり。
街並みが変わるのは時の流れだ。しょうがない。でも、地形まで変わってしまうとは。それともこちらの記憶違いか。聞くところによれば脳というのは、過去の記憶を自分の都合の良いように書き換える働きをするんだそうだ。成程。「昔はよかった」というやつか。
暫くすると何だか見たことがあるような建物の前を通り過ぎた。でも目的の建物はあんなに黒くなくて、もっと白木の印象の建物だった。暫くして気が付いた。あれから20年近く経っている。当たり前だが白木が黒くなっていた。
そんな訳でこちらはキャンパス全景。

以前来た時は池の手前にアヒルが歩いていた。「パターン・ランゲージ」(クリストファー・アレグザンダー)そのものだったけど、今は見当たらない。芝生の上で生徒たちが何やらイベントの準備をしていた。