虫模様

west2692008-10-17

今日の一枚」は福々亭ストーブの煙突。腕の筋肉を自慢しているわけではない。

9月23日紹介の「前引き大鋸」で曳いた板で造った囲炉裏には当然のことながら灰が必要だった。
灰も簡単ではない。色々と奥が深くて難しい。

漠然と燃え残った灰では埃のように舞ってしまうので、用途の決まった灰は特別に作るのだという。聞いた話では灰は「洗って」造るのだそうな。水に溶いて軽い部分を取り除く。これを何度も繰り返して不純物を取り除いてゆく。仏壇や茶道の炉に使う灰はそうやってできている。
なるほど。

しかし、そんなんじゃ恐れ多くて、火を燃すのもはばかられる。もっと気楽に使える素朴な灰が欲しい。という訳で、またしても「マサカリ大工」の力を借りた。材料を大事にする彼なら、灰も持っているに違いないと考えた。案の定持っていて、快く譲ってくれた。

下の写真の灰に描かれた模様が判るだろうか。囲炉裏の完成を祝って、福々亭を訪れた蛾が描いた虫絵。

朝起きて見ていたら囲炉裏に敷詰めた灰の上を低空飛行で飛びながら描いていたという。しっとりとして密度のある灰なのでこうして絵が残った