建物を残す方法

west2692009-03-06

3月4日の潜水艦の続き。潜水艦を見て港を一周して戻ってくると、こんな船が泊まっていた。「南極観測船しらせ」。昨年廃船となって、今年の末に解体される予定なんだとか。そう思うとなにやら気の毒に思える。「廃船」というと、もっとボロボロの船を想像するが、この船にはそんな雰囲気は無い。まだまだ走れそうな顔をしている。
こういう場合の決まり文句は「老朽化して危険」とか「旧式で時代に合わない」といったところだ。反論し難い所がポイントではある。
船はどうかわからないが、建築が壊されてゆく場合のもっともらしい理由にもなっている。建築の場合は残そうと思えば、残せる。文化財が良い例だ。文化財指定されればなんとしてでも残す方法を考える。結局、未来の人が「これは残したい」と思えるような魅力的な建築を造らなければいけないんだな。

下の写真は勝沼のワイナリー宮光園に今も残る明治時代のレンガ積みの煙突。

これから主屋の保存修復工事が始まる。その工事の最中に自動車の出入りによる振動などで倒れないようにこのように処置をする。2月26日の日記にある写真の足場。とりあえずここまで来た。