さざれ石

west2692009-03-23

今日の一枚は「さざれ石」。勝沼は宮光園の庭にある。風化が進みあちこちボロボロ崩れ落ちている。最初見たときはコンクリート製の鉢なのかと思った。考古学者にして文化財の研究者であるM氏の説明によればこれは「さざれ石」だとのこと。
実在することも驚きだが、早く保存のための処置を施さないと「いわおとなりて」どころか砂と小石に分解してしまうと思うのだが、予算が無いのであと2,3年はこのままにしておかなければならない。「千代に八千代に」とは言ったものだ。さすがにさざれ石は気が長い。
こんな文章がある。
『天が下のすべてのことには季節があり、すべてのわざには時がある。生きるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、抜くに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、悲しむに時があり………(藤田省三小論集)』。

家の近くにある辛夷の花が満開になった。いつもより早いような気がする。「写真を撮ろうか、でも今日は時間がなあ」と愚図愚図するうちに散り始めてしまった。既に桜も咲き始めている。4月にならないと花見の気分にもならないし、時間も取れないが、先方はこちらの都合はお構いなし。どんどん咲いて、さっさと散ってゆく。
フト見るとスモモの花も満開だった。そんな訳で下の写真はスモモ畑の風景。

『咲くに時あり、散るに時あり』かもしれないが、撮るに時はない。待った無しで慌てて撮影した。