幻のカニクレーン

west2692009-06-10

下の写真は視察風景。個人情報保護の観点から、登場人物は後姿を基本としています。
昨日は甲州市文化財審議委員会」と「活用検討委員会」の合同視察があった。
今回のメンバーは教育委員会の職員や民間の有識者が中心メンバーだった。専門知識があるので説明は簡単だった。
さて担当者の話しによると、暫くの間、議員を中心メンバーとした**委員会やら××委員会などの視察が続くのだそうだ。
概要や建物の現状、保存の方法などについて説明を求められる。長い話は飽きられるだろうし、要約しすぎるとあっという間に終わってしまう。悩ましい話だ。

さて、下の写真に写っているカマドウマの化け物みたいな機械を現場の職人は「カニカニ」と呼んでいた。

どうやらこれが「カニクレーン」というものらしい。かねてより噂は聞き及んでいて、どんな奴かと思っていたが実物を初めて見た。確かに何となくカニに似ている。アルバイトでゴム製極彩色の着ぐるみを被って恐竜映画に出たこともあるという。
彼はこの日は建物の軒下にある四判石という御影石を持ち上げていた。石のなかには長さ5,6メートルの大きなものも混じっている。そういうものは重くて人力では簡単には持ち上がらない。敷地は広いが入り口が狭いので大型クレーン車も入れない。力持ちで狭いスペースで小回りが効くこと、作業性が高いことも重要だ。そんな訳でこの風変わりな機械が出動したのだろう。