ムカシトンボ

west2692009-07-11

今日の一枚は「ムカシトンボ」。
塩山ではほとんど見かけなくなった昆虫や小動物が韮崎周辺にはまだ生き残っている。こういうのを見ると「まだ自然は大丈夫」と少し希望が持てるような気がする。地方の過疎化は好ましくはないのかもしれないが、無人の庭(失礼)が生き物の天国だったりする。主屋の床下にも何か住んでいた形跡がある。住み着くことを拒否することはなかなか困難だ。古民家は実は人間だけの住まいではなくてビオトープでもあるのだ。

さて、エコハウス講座第一弾の後半は造園だった。植栽の機能を理解して、日射や通風に役立てた実例をスライドでみた。説明によればエコハウスは建築単体では成り立ち難く、地域の気候特性や敷地周辺の環境を読むことが重要なのだとのことだった。
試みに我が家の周辺環境に当てはめてみた。南に水面、北側に山がある。東側には塩川という河川、西側に山から流れてくる水路がある。地形から読み取る状況と同様に、我が家には日中は南風が吹き、夜間は山風と川風の混成した涼しい風が北側から入り込んでくる。
家の周辺の植栽はこうして吹いてくる風から熱を奪っている訳だ。そんな訳で確かに夏はすごし易い。成る程。

しかし、高温多湿のこの時期は油断するとあっという間に密林化し、やぶ蚊のアジトとなる。日曜日や休日にはせっせと草をむしったり、枝を切ったりしなければならない。30リットル入りの袋で3,4袋は発生する。ちなみに野焼きは禁止されているから、葉っぱはビニール袋に入れて生ゴミで出す。衛生センターで焼却する。水をたっぷり吸っているから石油でも掛けなければ燃えないはずだ。枯らせて置いて自分で燃せば簡単なはずだが、公報で「燃やしちゃイカン」とお達しが来た。理由は環境保護のためなんだそうな。
エコな生活の目的は脱化石燃料だが、エコ生活最後の始末は化石燃料がする訳だ。
今日のもう一枚は鏝絵かな?お蔵の妻側にはこんな円形の飾りがあって、文字やら家紋やら鏝絵が施してある。こちらのお蔵にはこんな文字が書いてあった。最後はハンコにも使えるのだ。