ナマコ壁。瓦の留め方。

west2692009-07-14

昨夜寝る前に突然に気付いた。しまった、今日はお盆の入りだった。我が家の周辺では盂蘭盆会の期間は7月13日〜16日だ。13日にはキュウリとナスで馬と牛を作って、飾らなければいけないのだった。遅ればせながら、近くのマーケットに一日遅れのお盆セットを買いに出かけたら、すっかり売り切れていた。仕方なく割り箸を削って脚を作り馬と牛を並べた。心なしか馬の方がうつむき加減にできた。やはり出遅れたのが恥ずかしいんだろうか。
さて、今日の写真は竹釘。土蔵に瓦を貼り付けて仕上げたものをナマコ壁という。瓦を土塗り壁に取り付ける際に、こんな風に瓦に穴を開けて竹製の釘で固定していた。
瓦みたいな脆い材料を固定するためには竹のように柔らかくて弾力性のある材料の方が向いているのだそうだ。後年補修のために使用された鉄釘は錆びて痩せていたが、竹釘の方はなんともない。もう一度使えそうな顔をしていた。
瓦を止めた後、瓦同士の隙間を漆喰で埋める。これをナマコ壁と呼ぶのは、きっと漆喰の形がナマコに似ているからだろう。
次の写真はナマコ壁を下から見上げた所。

カップアイスのスプーンのようなものは水切りの下地。こちらも竹から作られている。こいつに漆喰を塗り重ねて庇状の形にして、ナマコ壁を雨から守る。