地元の要望.....?

west2692009-07-15

今日の一枚は玉石の石垣。韮崎の現場なのだ。この水路の底にカニが住んでいるのを以前見かけた。
こうした石垣はかつて我が家の回りにもたくさんあったが、今や多くがコンクリートの三面張りの水路になってしまった。窪みがないからドジョウもザリガニも住めない。水鳥もめったに飛んでこなくなってしまった。
ちなみに塩山の山の中には射撃場が出来るという。地元の人は反対しているけれど、知事は止める気はないという。教育施設だし、過疎地の雇用対策にもなるからなんだそうだ。辺りの茅葺集落の調査ではおじいちゃんとおばあちゃんしか見かけなかったけれど、「活力ある高齢化社会に向けて」という奴なのかな。

下の写真は前述の韮崎の現場。

蔵の屋根を葺き替えるために足場を組んだ所。手前左側にふるい石垣が残っているのが見える。この道は佐久往還という古道とのこと。この一帯は空き家が多くて、裏のおばあさんと犬の次郎ちゃんが歩いているのを見かける以外に滅多に人も通らない。それでも今年12月には水路の蓋を掛けて道を広げるのという。それまでには足場を外さなければならない。
何でも、自動車が通れるようにしたいのだそうだ。カニの将来が気になったんで「何でそんな必要があるんでしょうかね」と聞いたら。
「地元の要望」があったんだそうな。もしかして次郎ちゃんだろうか?