建築の種

west2692009-07-28

梅雨明け宣言をしたのに毎日雨模様が続く。そのせいか植物が育つのが早いような気がする。韮崎の家が工事に着手したのは確か6月の10日だった。現場に付いたら、田んぼは水を張って、苗を搬入した所だった。2時間後、現場の確認作業を終えた帰り道では既に田植えが終わっていた。オバQの頭みたいだった苗も今日はここまで伸びていた。
植物が自律的に成長してゆくように、建築も種をまいたら水と空気と日光で自動的に出来上がらないだろうか。時々鋏を入れて修正すると出来上がる訳だ。きれいな環境があれば建築も美しくなる。
さて、建物の方は解体が終わり、1階で床下に束石を設置する工事、同時に2階では大工工事を始めていた。今日は大勢やってきて賑やかに作業をしていた。こういうのを「上を下えのナントカ」というのかな。それでもこの調子で行って欲しいものだ。
下の写真は1階座敷の床を取り去った所。

いわゆる玉石基礎というもの。コンクリートの普及していない時代の古民家はこうした基礎の上に建っている。長い間に土が堆積して石が隠れていた。こんな感じに、もう一度土を取り除き土台が腐るのを防いだ上で、足固めと呼ぶ部材を付け加えて床下を補強する。