ムラサキツメクサ

west2692009-08-16

今日の一枚は長野県の富士見高原で撮影したもの。ムラサキツメクサ。別にアカツメクサともアカクローバーとも呼ばれる。残念ながら、土地固有の在来種ではない。日本には牧草として明治以降に移入されたものだといわれている。

陽射しは暑いけれど、風はひんやりしている。高原は既に秋が始まっていた。建築計画も工事の進め方や住まい方は冬の寒さ対策が既に話題の中心となる。
ところで、近くには乙事という集落がある。アニメの「もののけひめ」にでてくる猪の親分の乙事主はここから取ったんじゃないかといわれているところだ。
はるか昔、縄文集落が栄えたこの辺りには鹿と猪が多数生息していたが、現在の八ケ岳西南麓で猪はほぼ絶滅してしまったという。猪の生息環境である在来の落葉広葉樹林が破壊されたうえに、「害獣」として駆逐されたことが原因なのだそうだ。
周囲の森には植林された唐松と赤松ばかり目に付く。生き物のいない森。果たしてこれは自然なのか、大きな公園なのか。どちらなんだろう。
下の写真は富士見高原の乙事付近で見かけた池。

約束の時間まで猶予があったので散歩していたら、こんな池を発見した。イワナみたいな魚と鯉が泳いでいる。なにやら白いものが浮いているなと思ったら、子供が餌として撒いたパンくずだった。この写真を撮った後、右手の方を見たら「白鳥型の船」が浮かんでいた。でも、名前は「鹿の池」と呼ぶのだそうだ。