シルバーウィーク初日

west2692009-09-19

今日はシルバーウィークの初日。この9月の連休をゴールデンウィークにあやかって、シルバーウィークと呼ぶとはつい先日まで知らなかった。シルバーとは「敬老の日」を挟んでいるからと新聞にあったが、某国の長期政権を担った今は無き某政党の置き土産らしい脱センスな名称だ。
さて、そんな個人的な憤慨はともかく、連休である。今日は仕事を終えてから映画を見に行った。「火天の城」。マサカリ大工がチョッピリ出るという話だ。丸顔で目のちっちゃい大工を探していたら、スクリーンはそんな風な顔ばかり写っている。すっかり溶け込んじゃっているらしい。よく見るとマサカリで木造りしている大工がいたが、彼にしては何だか動きがぎこちない。結局どこに出ていたのか判らないが、最後のクレジットの「大工技術指導」のところに彼の名前があった。
映画は「天下一の城は木曽の桧で無ければならない」と樹齢2000年の御神木を切り倒し、技術と知恵の限りを尽くして完成させたところで終わる。しかし、安土城は3年後には灰になったという。諸行無常というか、今も昔も相変わらずのスクラップ・アンド・ビルドというやつだ。政治や経済の力学がすべてを決める。建設に関った人々の思いや、努力や、苦労は省みられることはほとんど無い。
そんな訳で、今日の写真は木曽の「旧帝室林野局」。大きな洋館が山間に建っている。これは玄関正面から見上げた所。左右対称の建物なのに正面全景を撮影する場所が無い。残念である。
下の写真は裏側から見た外観。裏山に登って、木曽義仲のお墓の近くから撮影したもの。