犬も歩けば棒にあたる

west2692009-09-24

今日の一枚は「新橋操車場」。新橋駅を下りて汐留めに向かう超高層ビルの谷間に建っていた。以前から見てみたいと思っていたけど、いきなり遭遇してしまった。犬も歩けば棒に当たるというやつだ。中も見てみたいけど、予定の場所に急がなきゃならない。この日は外観のみ慌しく撮影した。
外壁に使われているのは那須の芦野石。ここは復元工事だったと思う。それで新品ばかり使ってあるせいか、何だか趣に欠けるような気がする。レトロなデザインの建物は形だけじゃなくて、同じ時間を過ごして古びた素材も魅力の一部なのだ。
そんな訳で、下の写真は現在工事中の勝沼宮光園の鬼瓦。

壊れた所の拡大写真。何度か修理を施した後があって、「もう限界」という感じ。割れて離れた部分は針金で繋いであった。欠落した部分もある。叩くと、頼りない音がする。内部に空洞も有りそうだ。奈良から来た瓦焼き職人が「がんばって、修理できんことはないけど、大変でっせ、造りなおした方がええかもしれません」と早口で言ったけど、やはり直して使うことにした。この写真を撮った後、大事に毛布に包み車に積んで行った。何だか嬉しそうだったけど、気のせいかな。ブラックジャックのようにツギハギで戻って来るはずだ。